米国連邦債務引き上げ問題の本質は基軸通貨国の信用・・・。
- 記載 : 吉水 彰
- カテゴリ : 経済
久しぶりの更新になります。
皆様ご存知の方も多いかと思いますが、来週の8月2日が期限の連邦債務の法的上限引き上げ問題を巡り、与野党の協議が難航し、米政府が一時的なデフォルト(債務不履行)に陥る懸念が高まっております。
この期限のことは随分前からも私たち専門家の間では話題にはなっておりましたが、結局は法案が通るであろうとの考えから、あまり一般的には話題になっておりませんでした。それが、いよいよ期限ギリギリになって、今では毎日のように、ニュースにも流れるようになっております。
問題は、この法案が通るか否かに関らず、米国債務が著しく多額になっており、基軸通貨国として、今後いつまで通貨・国債の信用を保てるのかという点であります。
これと同時に米国債の格下げや、ジョージソロスがファンドを解散するなど、畳み掛けるように、恐慌を案じさせるような、情報があふれております。
確かに米国は、オバマ氏が大統領になって、米国債務は10兆ドルから14兆ドルに一気に増加したのは事実ですが、それ以前から金融経済でひっぱてきた米国は三つ子の赤字を抱えて財政状態には問題がありますし、リーマンショック時の金融経済の清算も何も解決していない状態であります。
当然日本も、円高にはなっておりますが、財政状態は史上最悪の状態で、政治も税制も全てが限界に来ております。
一度リセットし、国のシステムを再構築する必要があります。
いづれかのタイミングで始まる世界恐慌と通貨不安に企業経営者はいかに対応するか、それを逆手に取れるか、そしてそれらが精算され、新しい日本としてスタートするときにどういった形でビジネスをやっていくのか、この点を考えておくべき時がいよいよ近づいてきたと思います。
ピンチの裏には必ずチャンスがあります。状況に応じた適切な判断が出来た人には、チャンスを得る機会があると思っております。
クライアントの皆様と、一緒に知恵を出し、この厳しい時代をうまく乗り越えて行きましょう!